【図解あり】現場の主役!建設現場でよく見る重機25種類を徹底解説!用途・選び方もわかる!

重機とは
Silhouette illustration of heavy construction equipment and mining machinery. Building machines. Special equipment. Vector illustration

「重機」と聞くと、工事現場で活躍する巨大でパワフルな機械をイメージしますが、その種類や役割、違いを正確に答えられる人は少ないでしょう。

身近な場所で活躍しているご存知の重機から意外な場所で活躍するおもしろ重機などがあり、そんな情報を知るだけでも面白いです。

この記事は、こんな疑問を持つあなたのために書きました。

  • 「あのシャベルみたいなの、正式名称は何?」
  • 「工事現場で何種類くらいの重機を使ってるんだろう?」
  • 「重機ごとにどんな役割があるの?」

この記事を読めば、現場の状況を見ただけで「これは○○を使ってるな」とわかるようになり、重機への理解が深まります。

  1. 1. 地面を掘る・均す・運ぶ!土木工事の主役となる重機(10選)
    1. 1. 油圧ショベル(ユンボ / パワーショベル)
    2. 2. ブルドーザー
    3. 3. ホイールローダー(タイヤショベル)
    4. 4. バックホーローダー(ショベルローダー)
    5. 5. モーターグレーダー
    6. 6. ダンプトラック
    7. 7. スキッドステアローダー(ミニローダー)
    8. 8. 締固め用機械(ロードローラー)
    9. 9. 杭打ち機
    10. 10. ミニ油圧ショベル
  2. 2. 高く持ち上げる・固定する!資材運搬・高所作業の重機(5選)
    1. 11. クレーン車(移動式クレーン)
    2. 12. タワークレーン
    3. 13. フォークリフト
    4. 14. 高所作業車
    5. 15. テレハンドラー(テレスコピックハンドラー)
  3. 3. 特殊・専門作業に特化した重機(10選)
    1. 16. アースオーガー(基礎掘削ドリル)
    2. 17. シールドマシン(巨大トンネル掘進機)
    3. 18. 解体用重機(ロングアームショベル)
    4. 19. せん孔機(発破用の穴あけ)
    5. 20. クラッシャー(ガラ・石材の破砕機)
    6. 21. コンクリートポンプ車(圧送車)
    7. 22. 連続掘削機(大規模掘削)
    8. 23. ハーベスタ(高性能林業機械)
    9. 24. 地雷処理機(安全確保のプロ)
    10. 25. 双腕機(災害対応型ロボット)
  4. 💡 ユーザーのギモンを解消!重機の「選び方」のポイント
    1. 1. 「何をしたいか?」:作業内容で決める
    2. 2. 「どこで使うか?」:現場の環境で決める
    3. 3. 「アタッチメント」:多機能性を活かす
  5. 結論:重機を知れば「現場の動き」がわかる!
    1. 🌟 次のステップ

1. 地面を掘る・均す・運ぶ!土木工事の主役となる重機(10選)

最も現場で目にする機会が多い、「土を動かす」ことに特化した重機たちです。それぞれの「得意なこと」「写真」で役割を理解しましょう!

1. 油圧ショベル(ユンボ / パワーショベル)

  • 用途・得意なこと: 掘削、解体、積み込み。アタッチメントで多様な作業に対応できる万能選手です。360度回転する旋回能力が強み。
  • 活躍する場所: 建設現場全般、鉱山、河川工事

💡豆知識: 油圧ショベルを「ユンボ」と呼ぶのは、フランスのメーカー名が一般化した愛称です!

2. ブルドーザー

  • 用途・得意なこと: 整地、押土、地ならし強力な推力で土砂を押し、広範囲の地面を均す作業が得意な「地固めのプロ」です。
  • 活躍する場所: 大規模な造成工事、鉱山

3. ホイールローダー(タイヤショベル)

  • 用途・得意なこと: 土砂や砂利の運搬、積み込み大きなフロントバケットで大量の資材を素早く移動させるのが得意。タイヤ式で移動速度が速いです。
  • 活躍する場所: 資材置き場、採石場、除雪作業

4. バックホーローダー(ショベルローダー)

出展元:Ocean Machinery
  • 用途・得意なこと: 掘削(後ろ)と積み込み(前)を一台でこなせる複合機。比較的小規模な工事で小回りが利くため、便利な「一台二役」です。
  • 活躍する場所: 上下水道工事、比較的小さな建設現場

5. モーターグレーダー

出典元:小松製作所
  • 用途・得意なこと: 路面や斜面の精密な仕上げ、整地。路面を平らに均す長いブレードが特徴で、道路の最終的な「顔」を作る職人です。
  • 活躍する場所: 道路建設、空港の滑走路整備

6. ダンプトラック

  • 用途・得意なこと: 土砂、砂利、建設廃材などの大量運搬。荷台を傾けて一度に大量の資材を降ろせる、現場の「運び屋」です。
  • 活躍する場所: 建設現場、採石場、災害復旧現場

7. スキッドステアローダー(ミニローダー)

出典元:クボタ
出展元:ボブキャット

CTL(Compact Track Loader)はベルト型の「クローラー式」、SSL(Skid Steer Loader)は「ホイール式」。

  • 用途・得意なこと: 狭い場所での資材運搬、積み込み。小回りが利く超小型な機体で、その場で旋回できるのが特徴。
  • 活躍する場所: 狭小地の工事現場、倉庫内

8. 締固め用機械(ロードローラー)

出典元:酒井重工業
  • 用途・得意なこと: 土やアスファルトを重いドラムで締め固め、地盤の強度や舗装の品質を高めます。
  • 活躍する場所: 道路工事、地盤改良工事

9. 杭打ち機

出展元:NIPPON SHARYO, LTD.
  • 用途・得意なこと: 地中に強固な杭を打ち込み、建物の基礎を作る。地面を支える縁の下の力持ちです。
  • 活躍する場所: ビル建設、橋梁工事

10. ミニ油圧ショベル

出展元:ヤンマー
  • 用途・得意なこと: 小型・軽量で、狭い住宅地や屋内など小回りが求められる場所での掘削、整地。
  • 活躍する場所: 住宅地の外構工事、造園工事

2. 高く持ち上げる・固定する!資材運搬・高所作業の重機(5選)

11. クレーン車(移動式クレーン)

建設現場や倉庫などで見かける【クレーン車】荷役作業をする機械です。
左の写真のものは公道を走っているのを見かけますね。右の写真のものはタイヤではなくクローラー式となっており工事現場などで見かけます。

  • 用途・得意なこと: 重い資材や機材の吊り上げ、移動。公道を自走できるため、柔軟に現場を移動できるのが強み。
  • 活躍する場所: 建設現場、港湾、資材ヤード

12. タワークレーン

出展元:大林組
出展元:日栄建設
  • 用途・得意なこと: 超高層ビルや大規模な建物の建設。垂直に伸びるタワーから、高層階まで資材を安定して吊り上げ下げします。
  • 活躍する場所: 大規模ビル建設現場

13. フォークリフト

  • 用途・得意なこと: 荷物の積み下ろし、運搬。パレットに載った荷物を「フォーク(爪)」で持ち上げる、倉庫や工場で不可欠な存在。小回りがきくように後輪で舵をとります。
  • 活躍する場所: 倉庫、工場、港湾、資材ヤード

14. 高所作業車

出典元:タダノ スカイボーイAT-150S
出典元:デンヨー HW-600ZC
  • 用途・得意なこと: 高所での作業(電気工事、塗装、点検など)。バケット(作業床)に人が乗って安全に作業できます。
  • 活躍する場所: ビルメンテナンス、インフラ点検

15. テレハンドラー(テレスコピックハンドラー)

出典元:ケーティーマシナリー
出典元:ケーティーマシナリー
  • 用途・得意なこと: 多機能なフォークリフト。長いブーム(腕)を持ち、資材を斜め上や遠い場所へ運ぶ・配置する、リーチの長さが魅力。
  • 活躍する場所: 農業、倉庫、建設現場(資材配置)

3. 特殊・専門作業に特化した重機(10選)

特定の専門的な作業、特に「インフラ整備や特殊な環境での作業」に欠かせない、プロフェッショナルな重機を紹介します。

16. アースオーガー(基礎掘削ドリル)

出典元:住友重機械工業
出典元:東洋テクノ
  • 用途・得意なこと: 地面に深く、正確な穴を掘る(柱や杭を立てるための穴)。大きなドリル状の刃(オーガー)が特徴。
  • 活躍する場所: 電柱・橋脚の基礎工事

17. シールドマシン(巨大トンネル掘進機)

出典元:日立造船
  • 用途・得意なこと: トンネルを掘り進めるための巨大な機械。地盤を崩さずに安全に掘削し、都市のインフラを支えます。
  • 活躍する場所: 地下鉄、道路、水道管のトンネル工事

18. 解体用重機(ロングアームショベル)

出典元:コベルコ建機
  • 用途・得意なこと: ビルや建物を安全かつ効率的に解体する。超高層解体用のロングアームを持つ油圧ショベルが代表格。
  • 活躍する場所: ビル解体現場

19. せん孔機(発破用の穴あけ)

出典元:古川機械金属
  • 用途・得意なこと: 岩盤への正確な穴あけ。鉱山や採石場などで、ダイナマイトなどの発破剤を装填するための穴(発破孔)を掘る専門機。
  • 活躍する場所: 鉱山、採石場、トンネル工事(硬岩)

20. クラッシャー(ガラ・石材の破砕機)

出典元:玉石重機
出典元:中京重機
  • 用途・得意なこと: 解体ガラや自然の岩石を粉砕し、道路や建物の基礎に使う骨材(砂利など)を生成する。環境に配慮したリサイクルにも貢献。
  • 活躍する場所: リサイクルプラント、採石場、解体現場

21. コンクリートポンプ車(圧送車)

  • 用途・得意なこと: 生コンクリートをホースで圧送し、建物の上層階や、クレーンが届かない遠隔地に流し込む。
  • 活躍する場所: ビル建設現場、橋梁工事

22. 連続掘削機(大規模掘削)

  • 用途・得意なこと: 大規模な土砂を連続的に掘削・排出する。バケットホイールなどの機構を持ち、非常に効率的な掘削が可能。
  • 活躍する場所: 大規模鉱山、運河の掘削

23. ハーベスタ(高性能林業機械)

出典元:小松製作所
  • 用途・得意なこと: 立木を伐採、枝を払い、指定の長さに切断(玉切り)するまでを自動で一貫して行う。林業の省力化に貢献。
  • 活躍する場所: 森林、林業の現場

24. 地雷処理機(安全確保のプロ)

出典元:日建
  • 用途・得意なこと: 地雷が埋まっている危険地帯を走行し、特殊なローターやチェーンで地雷を叩きつけて爆破・処理する。
  • 活躍する場所: 紛争後の復興現場、地雷原

25. 双腕機(災害対応型ロボット)

出典元:NEDO
  • 用途・得意なこと: 2本のアーム(腕)を持ち、複雑な動作や、片方の腕で掴んで固定し、もう片方で切断するなど、人間のような細かな作業を可能にする。
  • 活躍する場所: 災害復旧現場、原子力発電所の廃炉作業

💡 ユーザーのギモンを解消!重機の「選び方」のポイント

現場では、闇雲に重機を選ぶわけではありません。重機選びのプロが考える重要な3つのポイントをご紹介します。

1. 「何をしたいか?」:作業内容で決める

  • 掘削・解体がメインなら → 油圧ショベル
  • 整地・押土がメインなら → ブルドーザー
  • 高所作業・吊り上げがメインなら → クレーン車、高所作業車

2. 「どこで使うか?」:現場の環境で決める

  • 狭い住宅地、屋内ミニ油圧ショベル、スキッドステアローダー(小回りの利く小型機)
  • 軟弱地盤、傾斜地クローラー式(キャタピラ式)の重機(接地圧が低く、滑りにくい)
  • 広い敷地、公道移動ありホイール式(タイヤ式)の重機(移動速度が速い)

3. 「アタッチメント」:多機能性を活かす

油圧ショベルなどの重機は、先端に装着するアタッチメントを変えるだけで、掘削だけでなく、物を掴む(グラップル)壊す(ブレーカー)切断する(カッター)など、全く異なる作業ができるようになります。

一つの重機で複数の役割をこなすことで、コスト削減や作業効率の向上を実現しています。

結論:重機を知れば「現場の動き」がわかる!

いかがでしたか?

重機は、単なる大きな乗り物ではなく、それぞれの専門的な役割を持ったプロフェッショナル集団です。

建設現場で活躍する25種類の重機と、その具体的な役割、そして適切な「選び方」を知ることで、あなたは現場の裏側で何が起きているのか、より深く理解できるようになったはずです。

次から工事現場を通りかかった際は、ぜひこの記事を思い出して、どんな重機がどんな役割を担っているのか観察してみてください。

🌟 次のステップ

この記事で紹介した「油圧ショベル」は、まさに重機の代表格です。さらに詳しく知りたい方のために、油圧ショベルの仕組みについて特化した記事をご用意しています。

👇続きはこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました